家庭科室


第8話 生命維持は酵素・補酵素があってこそ!

今回は酵素・補酵素についてまとめたいと思います。酵素はエンザイム、補酵素はコ・エンザイムといいます。私は講座の中で「酵素」と聞いたとき、唾液に含まれるアミラーゼや、たんぱく質を分解するペプシンくらいしか頭に浮かびませんでした。つまり、栄養素(たんぱく質・炭水化物・脂肪)を分解、消化するための物質という程度の理解でした。

ではここで、各臓器でどのように栄養素が消化吸収されるか、惣兵衛さんの講座をまとめた私のノートの図解をあげておきますね。

酵素が活躍している様子がわかると思います。

酵素・補酵素とは

私の頭に浮かんだ酵素は「消化酵素」といわれるものですが、実は、酵素は消化を助ける消化酵素だけでなく、数千もの種類があり、それらによってヒトの全ての生命活動(新陳代謝・免疫力アップ・毒素除去・自然治癒力)が維持されているのです。

 

人間の身体の約96%は有機物(CHNO)でできています。残りの約4%は主要ミネラル(Na、K、Ca、Mgなど)、約0.02%が微量ミネラル(Zn、Mnなど)なのですが、このミネラルこそが、ヒトの生命活動を正常に維持するための必須元素なのです。

酵素とは、簡単に言うと、ミネラルにたんぱく質が巻き付いた構造を持つ物質です。

 

数千もの酵素はそれぞれが一つの作業だけを行うのだそうです。つまり一つの酵素が一つの作業を行うスペシャリストというわけです。

ただ、酵素の中には単体で作業が行えるものと、単体では働けないものがあります。そのような単体で働けない酵素に結合して、働きを助けてくれる酵素を補酵素と呼ぶのです。

 

惣兵衛さんは、酵素を「操縦席を持つ作業ロボット」と例えられました。そして、その操縦席に乗り込むのが補酵素です。イメージはマジンガーZですね。

この話から次のような4コママンガを作ってみました。

酵素と冤罪(エンザイム)のダジャレなのですが、「一つの作業に1酵素」という意味を込めております。

※ 酵素ロボットは「LIPASE(リパーゼ君)」なので、彼は脂肪を分解するけれどたんぱく質は分解できない。

最後に、酵素・補酵素についての私のレポートをあげておきますね。

ロボット操縦士(補酵素)のZnは新陳代謝を行う200種ものロボットを操縦するパイロット、Mgはエネルギー生産を行う325種ものロボットを操るパイロットなんですね。

では、次回をお楽しみに~